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【体験記】休職からの一歩 ~リワークに2か月通って感じたこと~

こんにちは。リズム利用者のSです。

今回は、私が休職中に2か月間、リワークに通った体験をお伝えしたいと思います。

休職してからの毎日は、「職場に迷惑をかけてしまった」・「もう元には戻れないかもしれない」・「社会から取り残されてしまった」という罪悪感と焦りと不安に押しつぶされそうになる日々でした。

そんななかで、以前から職場から勧められていたこともあり、リワークに通うことを決めました。

最初は、「きちんと通うことができるのか?」・「プログラムについて行けるのか?」と不安もありましたが、今では通って本当によかったと思っています。

リワークってなに?

リワークとは、復職を目指す人のためのリハビリのようなプログラムです。再発を防ぎながらスムーズに職場復帰できるようにサポートしてくれます。

私が通ったリズムでは、以下のようなプログラムがありました。

・キャリアアンカーを使った自己理解ワーク

・認知行動療法を取り入れたメンタルトレーニング

・グループワーク(コミュニケーションや問題解決)

・軽運動(ヨガやストレッチ)

●1か月目:戸惑いと安心

最初の1週間はとにかく緊張していました。久しぶりに、「決まった時間に外出する」こと自体がハードルだったのですが、少人数で穏やかな雰囲気の中、少しずつ慣れていきました。

プログラムの一環で、キャリアアンカーを使った自己理解ワークや、認知行動療法を取り入れたトレーニングを受けました。ひとつのワークが終わる都度、スタッフさんからのフィードバックを受けることができ、「自分を受け入れてもらえた」と安心できたことが、とても大きかったです。

●2か月目:自分と向き合う時

2か月目に入ると、少し体と心にゆとりが出てきて、自分の考え方や、過去を見つめ直すことが出来るようになってきました。

印象に残っていることは2点あります。

〇1点目

「完璧にやれ」・「他人を喜ばせよ」というスイッチが入りやすいことがわかったことです。その場合、まずは「スイッチが入ったことに気づくことが大切」ということを教わりました。

〇2点目

私は、「真面目」とよく言われるのですが、そのことをとても窮屈に感じています。どうやら、自分の中で「真面目」という言葉が「要領が悪く、自分でやりたがり、人に任せるのが下手で、完璧主義で、抱え込みがち」という言葉に変換されているようです。

「真面目」がいいことなのか、まだ自分の中でも消化しきれていません。いつか、「私はこのままのわたしでいいんだ。」と心から思える日が来るかもしれませんし、来ないかもしれません。でも今は、これでいいんだと思えています。

●特に印象に残っているこ

私は、11月からの職場復帰訓練を目指しており、2か月目に入ったころから通常のワークに加え、個別課題として週2回・15時から1時間ほどリフレクションプログラムを受けました。

リフレクションは、「内省」と呼ぶのがぴったりのプログラムでした。

内容は、「その場だけの話」ということで、詳細は控えますが、恥ずかしながらほぼ毎回、泣いてしまいました。不思議なことに、悲しいだけで流れる涙ではありませんでした。

うまく表現できないのですが、「休職の後悔」・「先への不安」・「自信というものが自分にもあったこと」など、抱えている「かなしみ」や「不安」を「言葉にできてよかった」という思いが混在したような気持ちでした。

カウンセラーさん曰く、泣くことは自浄作用があるとのことなので、よいことだと受け止めています。

このプログラムには、発表者、サポーター、ファシリテーターの3役が必要で、当然ひとりでは行うことができません。私の個別課題に付き合っていただいた、同じリワークの利用者さんとカウンセラーさんには、本当に心から感謝しています。

●リワークを通じて得たこ

この2か月間で感じた、私にとってのリワークの意味を3つにまとめてみます。

1 今までの自分を否定しないことを学んだ

 まだ途中段階ですが、「ありのままの自分」を受け入れていけたらと思います。

2 新しい視点を得た

プログラムを通じて、新しい視点や価値観に触れることで、考え方の幅を広げる練習ができました。

3 焦らず、自分のペースで前を向く大切さを学んだ

 周りと比べず、「今できることから始める」ことの大切さを実感しました。

●そして11月、職場復帰訓練

    リワークを経て、11月からいよいよ職場での復帰訓練を予定しています。

    正直に言うと、不安と怖さがなくなったわけではありません。

    怖さがゼロになる日は来ないかもしれません。でも、リワークでの2か月間を経て、「怖いと思う自分を否定しなくていい」・「ありのままの自分を受け入れる」ということを学びました。

    ●最後

    リワークは、ただ「復職の準備をする場所」ではなく、「自分と向き合う場所」でもありました。

    私もまだ途中段階です。でも、少しずつ前に進んでいこうと思います。

    スタッフの皆さまには、挨拶はもちろん、こちらから急に話しかけても常に笑顔で明るく接していただきました。そのことは、私にとってとても居心地が良く、「自分はここにいていいんだ」と、心から思うことができました。

    もし今、休職中でリワークを検討されている方がいたら、私の体験が少しでも参考になればうれしいです。

    最後までご覧いただきありがとうございました。