Columnココロのコラム
プロセスレコード
2021.09.30
ペプロウという看護学者がいます。対人関係理論で有名な精神科の看護師さんで、
心理・精神医学という側面から、患者さんと看護師の関係性を看護に役立てる事を提唱しています。
このぺプロウが提唱しているのが「対人関係、特に患者と看護師の相互作用について、記録をとってみましょう」という技法です。例えば、
- 患者「私は昨夜嫌なことを思い出して全然眠れなかった…」
- 看護師心の中(確かに、顔色が悪いな。何が原因だったのか聞いてみよう。)
- 看護師「それはお辛かったですね。差し支えなければお話を聞かせていただけませんか?」
- 患者「あまり他人に話したくないの…」
⑤ 看護師心の中(そうか…。でも時間が経てば話してくれるかもしれない。日を改めよう。)
というように、実際の言動と心の中を、順をおって記録し看護者の行動を客観的にみたり分析したり、時には反省する材料に使うのです。
看護師の実習ではやらされました 笑
苦痛でしかなかった記録ですが、今思えば意外と日常で使えるのでは?と思います。
客観的にみる・・とか後で冷静に考えれば・・とか、無意識のうちに頭の中でやっている作業ですよね。あらためて文字にすると認識が変わってくると思います。より相手の言葉、自分の言葉の理解につながると思うのです。他者とのやりとりで不安やイライラが募ったとき、ぜひお試しを。